どの訪問看護ステーションにも
要となるナースが存在していると
私はずっと思ってた
看護観は違いがあるかもしれないけど
力ある人がいるものでなんです
それを感じた過去に
バラバラのステーションで働かずに
その力ある者たちが集まって仲良く
看護の質を目指せたら
どんなに凄いことになるだろうかと思った日が過去に何回もあった
そうすれば
力あるナースが抜けたステーションは
新たな力あるナースが必ず出て来やすくなると思ったものだった
同種の事業所がライバル意識ではなく
そんな風に一つのところに
力を合わせようとしたら
看護師という職を看護独自で強められるのにと考えてた私がいた
この事は
誰にも話してない話ですが
今、私は訪問看護から一旦抜けているので 話しても良かろう
そんな事をぼんやり何回も考えていたりした過去に
結論として
その集団のトップが誰になるかで
喧嘩は絶えないステーションとなるか
自由な裁量を各自が出せるステーションとなるかだなと思った
そして私は
そんなステーションになるために
どんな管理者でいないとならないかを
目を瞑り考えたものだった
私が出した結論は
力あるナースたちを集める事より
集まったナースたちを力ある者にすれば良いし
力がついても管理者が独裁的では
散ってしまうから
散らせない管理者になるにはを考えた
人はどう働きたいか
どんな人の部下になりたいか
いや
私はどんな風に働きたかったか
どんな人の部下になりたかったか
を考えたら良いんだ
と
答えを見つけ出せる様になっていった
甘えさせても失礼な話で
楽させても不誠実になるし
依存させれば利用者に責任を感じなくなるし
と
その丁度を見つけ出すのに二年は費やした気がする
そして何より重要な事に気づいた
なろうとしてもなれないのが人間
なろうとするのと、なれるのは違う
と気づいたんだ
自分をそうなろうと努力しても
それは日常の中で剥がれ
気を抜くと
行動や発言に尊敬できる上司ではない
物が出てくるものなんだ
ふとした時に
どんな人であるかは
毎日働く日常の中では
出てしまうんだ
人間はそんなに偽れないし
ボロ隠しは出来ないんだ
おおよそ誓った半年くらいは誰でも
仮面は被れる
いや、訪問看護は精神も使うから
3ヶ月でボロは出る
だとしたらどうしたら良いか
私はどうしたと思いますか？
私は部下達が欲しい本物の管理者になろうと思ったんだ
真から部下を想う事が一番簡単なのだと気づいたんだ
それから可愛がらなきゃ
教えなきゃ
助けなきゃ
を捨てた
惚れてゆく事を選んだ
惚れさえすれば可愛く思える
教えたくなる
助けたくなる
その原理を呑み込んだ
私の中にある
愛し愛され愛させられる本能を
大事にしようと徹した
それのみだと思った時
私の中のスイッチが入った気がした
周りの人達が愛おしくなる場面がどんどん増えていった
人というのは
愛さえあれば
行動も発言も
絆を作る方向となる事を学んだ
組織のトップになるとは
人間としてのノウハウではなく
人としての愛の動かし方だと思う方が
実に楽になる
私の人生は
理屈ではなく
愛が私を動かす
有難い体験実感をしたものだなぁ
