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お別れの時☆2


 

Yさんの穏やかな柔らかい
最後のお顔は、たくさんの事を思い出させてくれて
これで良かったのだと言っているようでもあり
これからも頑張れと言ってくれているようであり

加藤さん
有難うな
と安らかだったと思う

娘さんから直接、連絡をもらえた加藤ナースを称えた
いかに遠方のご家族にいつも連絡報告を繰り返してきたかを感じるからだ

数日前にどうしてるかな?と口にしたり
虫に耳を刺されて血が出てる加藤ナースに
虫の知らせはあったよね
と話した

初七日と四十九日は
会いに来てねと言っておかないとな
と付け足した

見たくはない最後の姿
それは
見届けたい最後の姿でもある

長きに渡り積み重ねてきた責任感が
愛情を積み重ねる

愛とは責任と共に育つのだと知って行く

訪問看護師の責任感は愛情が湧かされてこそ育つのです
これを不躾に責任感を持ちなさいと言う様では人は育たず

頼り頼られ
愛し愛され
とめどなく愛させられて
とめどなく責任感は湧いていく

これを訪問看護師の生きがいとやりがいへの道筋と称し
6月11日の日にYさん命日と
スケジュール表に書き込んだ

閉じながら
看護は死去にて解決とするが
私達の思い出にはいつでも
Yさんの笑顔とあたたかい言葉が浮かぶのだろう

パパちゃん有難うね
たくさんの看護を学べたわ
そして看護の強みを皆んなは掴めたわ

ママちゃんをとことん守ろうと
連れて歩く男の雄々しさを私達は忘れない

愛こそ全てね
ペースメーカーさえ敵わなかった
マイペースライフはカッコ良かった

入院してるところにお見舞いに行き
パパちゃんがもう、私をわからなかったわと笑う加藤ナースは寂しくもあり
安堵もあった

私をわからなくなったから
安心したと言っていたのだと思う
認知症は神様からのプレゼント
葛藤のない心の中に身を置けるプレゼント

あーこれでパパちゃんは
穏やかに過ごせると知った彼女は
これで良かったのだと思う
と自分に言い聞かせていた

夏と冬には衣替え
年に数回の帰省した娘さんとの片付け騒動
片付けた次の日は必ず怒って電話してきたね
美味しいものを一緒に食べに行こうと誘う可愛さ
緊急対応で呼び出して行けば謝る朗らかさ
毎日来ないのか!と怒鳴る声が、今日は来ないのか?と優しく変化

訪問看護師は自分以外の人の人生に触れる事が出来て
その方の人生の中に入れてもらえる仕事だなと感謝を抱いてしまうもの

そして皆同じと思える事が増えてゆく

皆んなそれぞれと思いながら
皆んな同じと思える

その二面のバランスが
人間らしさを彩っていく

 

かがやき訪問看護ステーション
〒874-0042 大分県別府市鉄輪東3組-5
TEL 0977-85-8401 FAX 0977-85-8402
完全365日24時間緊急連絡及び対応あり
緊急連絡先【看護】TEL 070-5481-8405

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