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言いたかった言葉が言えて涙が溢れた☆4


 

あれから私はラストの有給を要求し
小林師長さんの有終の美を飾らせたい想いに反逆した自分を悔いて生きてきた

28年経って
あの小林師長さんの連絡先のメモが出てきてくれた本日夕方
迷う事なく咄嗟に電話した

何も考えずに電話したから
家の電話番号の方を鳴らしていた

はい小林です

男性の声にご主人だと思った
小林師長さんは当時
給料の少ない新人5人を家に呼んで
手作りの料理を食べさせてくれたり
ブティックを営むご主人の階下の店に誘ってくれて
海外ブランドの服を安く売ってくれたりした

それすら人間というのは勝手なもので
先輩達は断れない新人を自分の家の店に誘って高額な服を買わせるなんて
と言っていたが

当時の私は
海外有名ブランドの服を安く売ってくれるなんてと感謝していてその言葉は無視したけど

今感じるのは
私が当社の若手ナースさん達に
〇〇や✖️✖️の様な安くて大量生産の服なんか買わずに良いものを身につけて
質の良さを学ぶ事が大事な時期なのだ思うわと言っている感覚から
小林師長さんはそんな気持ちだったのだろうと思う

良いもの
本物をこの子達に存分に味合わせてこそ
人を育てるという事を知っていた偉大なる上司の才覚者に紛れもなかったと
この歳になっても振り返ると
尊敬の念が湧き起こるんです

若い時とは気づかずに通り過ぎていく出来事が
こんなに一つ一つ蘇る様になる驚く発見に私は打ち震えるばかりです

本物だった看護師の存在

旦那さん!
えり!大分県別府市の高橋えりです
覚えてますか?

え!えり?
覚えてるよ
先日こそ
えりはどうしてるかなぁって話したばっかりだよ

待って!変わるから

いや待って!
正明さん?
いや違うそれは叔父さんの名前だ
なんだったかな
あー思い出せない
悔しい!

あはははは
酔っ払ってる?
元気にしてるの?

なん!まだ夕方よ
人生に酔ってるだけよ

そうかそうか
まぁ思い出してよ
変わるから

師長さん!
えりだよ

えりー!!
あらぁーやだ元気にしてるの?
私は今年定年退職したのよ

いつ?
5月9日に退職したのよ

すご!やっぱり凄いわ!
退職する時に花束を送りたいと思ってて
連絡先を探すのに見つからなくて
悔しかったら今日偶然に見つけられたの
それで電話してみたの

5月の5は仕事を表してて
9日の9は天を表してるわ
天職の仕事の看護師の退職日にぴったりだね
さすが私の憧れの上司だわ

やっぱり酔ってるでしょう?

だから酔ってないってば!
師長さんに伝えたい事が沢山あるの
若い時に伝えられなかった
退職時の有休消化希望をして
師長さんを傷つけた事をまだ謝ってない

貴女!何を言ってるの?
あはははは
そんな事、こだわって何を言い出すかと思ったら

違うの本当に私は愚かだったのよ
あんなに大事な事をたくさん教えてくれて
今の私の看護観があるのは
一本の軸を打ち込んでくれた
小林師長さんの看護観を注いでくれたからだとこの歳になって気づくの

それでも怒らずに大きく包み込んで接してくれた眼差しが
今、私の部下の若い子達に私もそうだったなと優しい気持ちで居られるの
そのうちわかるって信じていられるのは
師長さんのおかげなの

一生の上司から
人生の恩師だと気づける歳になれたの
不義理をした事を謝りたくて

貴女!
あれから何年も経って
電話してきたかと思ったら
何を言い出してんの
まぁ、良いわよ元気そうで嬉しいわ
在宅看護してるのでしょう?
大変じゃない?
コロナだから

うんコロナを乗り切れるかハラハラだけど
看護は止まる事はできないもんね
こんなに愛してしまう看護を教えてくれて有難う御座いました

ウフフ
そんな風に言ってくれるなんて
嬉しいわ
私ね50年看護したのよ

どう?50年して師長さんにとっての看護って一言で言うとなぁに?

看護は私にとって人生そのものでしかないわ

やったね!
また凄い答えを貰えたわ
看護は人生そのもの
なんて願ったり叶ったりだわ
有難う永遠の上司様

絶対にコロナが落ち着いたら別府に招待するからね
泊まるところも全て私がプランするから
あー自家用ヘリコプターで迎えに行くわ

貴女やっぱり酔ってるでしょう?

酔ってないってば
人生に酔ってるだけだってば!
タケコプターの間違いよ

あはははは
相変わらずね
絶対にその内に行くからね

うん!絶対よ
ご主人も一緒にね!
あ!思い出した!!
秀明さんや!

電話をスピーカーにしてたのだろう
ご主人が隣で
やっと思い出したか!
おー、当たり!
と叫んでた
笑笑

私は涙声をバレずに
始終涙が溢れてた
また一つ人生で思い残していた
言葉を伝える事が出来た喜びと
かけがえのない恩師への詫びが叶った

明日は
かがやき訪問看護ステーション創立記念日
その直前に一つ人生にすべき事が出来た

創立記念を天から祝って貰えた気分になれた
何よりプレゼントを天はくださった

看護と出逢い
看護出来るチケットを貰い
看護師として魂を磨く事を
譲らず若い子達に先日叫び散らした事を
あれで本当に良かったのだろうかと
振り返った朝だった

その答えを天はくださったと思えたんだ

それで良いんだ
譲らずに貴女が信じた看護観が育ててくれた
看護師像は
魂を磨くために看護をさせて貰えている
と言われている気がした

この小林師長さんが
21歳だった私に新人オリエンテーション初日に言った言葉

素敵な看護師は素敵な女性で
素敵な女性は素敵な人で
そんな人が看護するから
素敵な看護になる

最初に刻んでくれたこの言葉は
今の私にとって一本の軸として身体のど真ん中に存在している

そんな一本の軸が熱く熱く燃えて
私の涙は止まらなかったのだと思う
魂に響く魂の熱さなのだと感じた

かがやき訪問看護ステーション
〒874-0042 大分県別府市鉄輪東3組-5
TEL 0977-85-8401 FAX 0977-85-8402
完全365日24時間緊急連絡及び対応あり
緊急連絡先【看護】TEL 070-5481-8405

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