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心動かされる支援


 

ある高齢者が退院した
すかさず依頼が来て支援開始

ご本人は脳梗塞になりリハビリして
まだリハビリをする二次入院を勧められたのに
私は帰ると言い張り帰って来た

そしてご本人の入院に合わせて
年上の奥様を施設に入れてたから
退院した次の日の朝6時に迎えに行って
連れて帰ると言い張ったらしいが
断られて渋々断念して1人で家に居る状態となった

帰りたかったのは奥様の介護をしたいから
一緒に居たいからなんだ

そんな数日を過ごした今日
私のシフトに組み込まれた支援

脳梗塞後の支援だから
先日支援に来た担当ナースの熱意の申し送りを受けた

すみません
前日にお風呂に入れてあげたくて行ってみたら
お風呂にカビと苔が生えてて
重曹を入れて1日置いてます
行ったら栓を抜いて
入浴をしてないから促して欲しいんです
との事

よっしゃー!とブラシを持ち込み行ってみると
私を目の前にして
担当ナースに郵便局の不在票を手にして
電話しようとしてた

私じゃダメかな?
私が来てるから私にさせてくれる?

貴女じゃわからないだろうと思うんだ
加藤さんじゃないとわからないからと電話をかけようとするけど
電話番号がわからないと言う

ここがポイントなんですが
訪問看護師は行ってる先で
別の訪問看護師に電話されたら
情けなくなるかもしれないが
私は違ったの

嬉しくてね
たまらなく嬉しかったの

目の前の訪問看護師としての私ではなく
担当ナースを心の拠り所にして
頼ってる様子は覆してはならない信頼関係ができてるって
加藤ナースに貴女は1人の人を照らしてると言いたくて

じゃあ、加藤さんに電話しようねって私の携帯で電話したの
そう、私は加藤さんより全くこの方の支援に行っていない
脳梗塞になる前にはたまに行ってたけど
担当ナースには敵わないくらいだった

だから加藤ナースが
この方の心の灯火になってくれてる事が嬉しかった

カトーの代理をしたいと思った
カトーならどうしてるかなと考えて動いた

郵便局の不在票対応して
明日の午前中に持って来てもらう様にして
ポストに気付くまで声をかけて欲しいと思った想いを書いて貼った

お風呂の湯船をゴシゴシとブラシで洗った
独居になった冷蔵庫の中を調べて
ご飯がカピカピになってて、
卵がたくさん買ってあった
卵を割って黄身だけ口の中に入れて
おかずを出して食べる用意して

事務所に電話して
ご飯炊いてくれる?
柔らかめでと頼んで
今夜ラップで小分けにして
明日の支援のナースに持って来てもらうことにした

薬カレンダーに2日分をセットして
脳梗塞になった後遺症で間違えないで飲めるか試そうね
と本人と話して
間違えなかったら3日分セットにしようと話した
こんな事も私は知ってる
こっちが間違えないで飲めるかという言葉を口にする時に
私も間違えるしなぁっていう気持ちを持ってて言うと
馬鹿にされたなんて思わない

帰りながらカッコいいなと思った

退院した次の日の朝6時に施設に奥さんを返してくれと言い
脳梗塞の後遺症も多少あるのに
認知症の奥さんの介護をするんだ!と決めてる

私はこの男性と結婚した奥さんは幸せだと思った
家に連れて帰るには彼が家事等で困らない状況が整えられないとならない

介護保険証が来たら介護度変更の結果が分かりヘルパーさんが導入できる
明日こそ逃さず!とポストに貼り付けた

退院後は身体がだるくて
昼間もウトウト寝入ってしまうものなのです

玄関で、じゃあ帰りますね!

ちょっと待って!
貴女はなんて名前の看護師さん?

高橋ですよ

え!高橋さん?
新しい人じゃないんかい?

えへへ
〇〇さん!新しい看護師と思ってたの?

本当に高橋さん?
新しい人だから私の事を知らないだろうと思って加藤さんに電話しようとしたんや
こりゃ失礼な事をしたなぁ
髪型も全く変わってて分からんかった

あはははは
うん!
気づかない人が多くてやりやすいよ
あはははは
お父さん?もう少し身体を休ませてね
加藤さんを頼ると良いよ
親身になってくれるからね

ヘルパーさん導入まで
ご飯炊いて小分けにして切らさない様にしようと思った
配食弁当は要らん作れる!と言い張るその気持ちが大事なのも知ってる

それでも不足すると思う部分はね
訪問看護師は出来ないからと言ってはならず
出来るか一緒に試してみようね
って微笑んで
さりげなく整備して自分じゃできない事をさりげなくわかってもらう事が大事

出来ないからと認めさせる事よりも
自分で出来ると言えるその心意気の方が素敵

施設に来ていきなり連れて帰ると言い張る事は、困った人の様に思えるかもしれないけど
奥さんは自分が責任持って生活するんだという気持ちが涙が出るほど素敵じゃないか

出来る出来ないを評価するのは私たちの仕事でもあるが
出来ないと口にするより
あんた達がしてくれるから甘えるわと言ってもらえたら解決なんだ

出来るんだけど甘えるわ

そんな感覚は
その方の自分で生きていく気持ちを
大切に出来る訪問看護師のプロさなのだと思う

彼を全面的に頼らせる事に成功してる
加藤ナースは
もはや家族になってる

だから私はカトーに電話で報告した

かがやき訪問看護ステーションっていう電話番号とは別に
かがやき加藤さんっていう番号登録しといてあげたけん
あはははは

ぎゃははは
毎日かかってくる様にしたんやな
と喜んでた

担当ナースはなんでも叶えるドラえもん
夢をあきらめないでドラえもん♪

あ!郵便物来たか
〇〇さんに電話してみようかな
可愛かったのは
彼の携帯の中に
私のプライベート携帯の番号があった

私の24時間対応の会社携帯の番号にやりかえて帰った
逃さず出たいと思った

それはね
奥さんを自分が介護するんだって思ってる彼を
私達が責任持って在宅で守りたいって思ったから

彼の携帯には
かがやき訪問看護ステーションの番号が5個登録されてる
どれにかけても良いんだよっていうメッセージを伝えて帰ったが

きっと彼はカトーの番号を一番に鳴らすんだろうな
カトーの心は彼に鷲掴みにされてる
これが訪問看護師を続けたい看護師魂になっておるであろう

先日は、南蛮漬けの作り方を電話で聞いて来たんで!可愛いやろ〜
頑張ってるんで〜
ってカトーが嬉しそうに話してました

作ってあげたくなっただろうなぁ
私がご飯炊いて次にナースに持って行ってもらう気持ちと同じね

さぁ次はご飯の炊き方を練習しようか

若い時の夫婦の在り方は
歳を取ると変化するんだ
どうあるこうあるなんて大したことではなくて

側にいるのが当たり前に有難い
一対のパートナーになってゆく
居ないと生きてる気がしなくなるんだ

介護保険が体の動きだけでなく
認知症に重きを置いた評価率が上がると
夫婦でもっと一緒に居られる様になるのになぁ

夫婦別居したがる若い時
夫婦別居が辛くなる時
それが夫婦の変化でしょうか

介護しててご主人が妻の動きを嘆いてストレスを漏らす時
レスパイト入院させると
連れて帰ると怒り出す方がいる

介護の大変さに勝つのは

愛を育み夫婦をして下さい
若い時からそれが良い
ずっと若くないからね

彼の愛は
深くて広い
脳梗塞後でも奥さんを守ろうと人に預けたくないと迎えに行く
雄々しい男そのものだなと

やっぱり!男はカッコいいなと
私を女にしてくれた支援でした

 

かがやき訪問看護ステーション
〒874-0042 大分県別府市鉄輪東3組-5
TEL 0977-85-8401 FAX 0977-85-8402
完全365日24時間緊急連絡及び対応あり
緊急連絡先【看護】TEL 070-5481-8405

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