息子達と同じ歳頃の24歳
発作が朝方あったと聞いた
脳も疲れたのではないかと思った
少し仮眠をとらせたくて
抱きしめて寝かせた
抱いてるとチラチラと私の顔を確認しては、安心した様にゆっくりと寝息を立てた
トントントンと肩を叩いてジワリと伝わってくるのは
こんな風に自宅に居る時は、お母さんがトントントンとしてくれていたのだろうという情景
穏やかな表情で眠りにつく、この子の年齢とは無関係な想いが伝わってきて
まだ甘えたいよねって感じながら
私もまだ甘えさせたい年頃の母だと思えたんです
もし、許されるなら成人後の息子を抱いてこんな風に寝かせたいと思った
両者の願いがこの体勢になった気がした
我が子にしたら嫌がられるだろうし
飛んで逃げるだろうけど
この子はさせてくれる喜びに
訪問看護師は逆に癒される良い仕事だなと思えるんです
息子達を抱きしめる事はもう出来ないから余計に強く抱きしめてみたりしたのだろうなと自分を思う
貴方は愛されてきたのね
私の腕を跳ね除けない素直さに
この子の母の気持ちが伝わってきたのです
会いたくて抱き締められたくて寂しい時もあるのだろうと撫でるこめかみの素直な髪の毛の流れさえ吐息のリズムに湧き出る母性
そっと腕を外しヘルパーさんと交代して立ち去りながら切なくなりました
時折起きる痙攣発作
大きくなる身体とエネルギー発散のバランスが上手く出来るスケジュール調整も変化しないといけないなと思ったりしながら退室した
何が楽しみになるか
血圧計のマンジェットを握って遊ぶのを見ると
ストレス発散ににぎにぎできる柔いものを買ってこようかなと思ってみた
痙攣発作が起きる子を思う親の気持ちを
感じては
キュンと胸が締め付けられて
抱き締めたくなる支援のひととき
母さん?バイト休みだから
茶碗を洗っとくよ
俺が洗濯もしとくから
と三男から飛び込んで来たラインに
この子と我が子の母を思う気持ちはきっと同じだろうと更にキュンと胸が鳴った
有難う
もう、貴方は何でも出来るからしなくて良いよ
妹にやり方を教えてあげてくれたら嬉しい
優しく教えてくれるだけで充分よ
と優しい気持ちでラインを返せた
わかったと返信が来て
この抱き締めた子も私の寝てるフリした顔を眺めて
わかったよ、寝るよと心の中で呟いたのだろうなと思えたりした
人は言葉に出来ずとも
伝わってくる気持ちは確かなのものだという気がするのです
思いと言葉が一致した時
人はスッキリするのでしょうね
言葉にならないその想い天まで届け!
お母さんに届け〜