帯刀ナースさんからの画像付き看護報告がみんなに流れました
Sさんの精神科看護で支援に行かせてもらって
もう何年になるだろうか
最初はずっと身体が揺れていて
うまく喋ることも出来なかった
ヨダレも出ていました
外にも出れずこもりっきりでした
後退と前進を繰り返しながら
薬の調整を医師と連携とり
そうね
金銭面の悩みを整えるのに
公的な手続きもした
引っ越しもアパート探しては
一つ一つ一緒に考えて
孤独にならないように
デイも探して見学を繰り返し
Sさんが納得して楽しみに通える
デイサービスが見つかるまで
粘りました
大好きな手芸ができるデイが見つかり
意欲が出てきて
いつもお弁当を一つ頼んで1日かけて食べる栄養状態を心配したりした
担当ナースさんが看護展開として
今なら料理も出来るかもしれないと
新しいアプローチをしたら
笑顔で
ニコリと笑った日から
数日後に支援に行くと
料理を作ろうと思って材料を買ってきたのと言った
嬉しくて思わずナースさんは
一緒に作ろう!って叫んでた
そんな日々を経て
アジのつみれ鍋を一緒に作ってる画像です
この画像を見て本当に嬉しかった
スタートの時、どこから変化を生み出せるか悩むくらいに歩くのもままならなかった
今では本当にスタスタと歩いて
一緒にしてきたバランス体操も
自分でしてくれています
薬も1/3の量に減り
排泄サイクルも整って
アルコール依存もなくなり
腎機能も落ち着いてきました
どのくらいの月日かと言えば
4年なのです
人は変化するのに時間がかかりますが
支援を通して毎回ナースさん達が前進を遂げる方向性を
甘えと自立を繰り返しながら対話する事で確実に変化してゆきます
これが精神科看護の引っ張って行く力の凄さなのでしょう
最初は身体が揺れてて
ヨダレが出てたよね
今はどう?すっかり素敵になったね
私達の話に耳を傾けてくれて有難う
と言うと
ううん
いつもずっと来てくれて有難う
みんなのおかげなの
と笑顔で言う表情が愛おしくてたまりませんでした
自立には自分を律する心が必要
されど人間は誘惑に弱い生き物
だけど思うのです
あなたの弱さがあったから
絆が出来たの
絆が出来たら自分を律する心が出来るものなのね
素敵な変化を見せてくれて有難う
何を言うの?
こっちこそ有難う
一時期はグループホームへと行政から提案された事もあったけど
Sさんは1人住まいを希望した
ならばずっと一緒に考えていくね
と告げた日から
一つ一つ問題となるブロックを取り除く看護展開が始まった
どうする?
してみる!
してみたら嫌だった
OKじゃあ次は違う手段を考えてみようかな?
こんなやりとりを繰り返しながら
料理する日までになった
この姿は本当に想像もつかなかった頃があります
傷ついた心が癒えるのに人は時間が必要で、そこに見守る人も必要なのです
笑顔
あたたかい言葉
思いやり
これに包まれて
人は自立を獲得してゆく
自立支援のスピードを意外に速く捉える方が多ございます
自立するには安定と安心という緩やかな日々が得られて
自立が生み出されていくのです
トラウマになってる生い立ちの場面や
人生の衝撃的な場面
損失感が癒える時間経過
心が解けるスピードは
月日が必要なのです
その月日の中にガードになってくれる人が必要なのです
ガードになるとは
いつもブレずに安心感を与えてくれる絆を作れる対話
意識を互いにしっかり合わせて対話する
ここに人は分かち合う悦びを得てゆくのでしょう
利用者さんも看護師も同じ悦びが溢れて
絆が構築されてゆくものなのかもしれませんね
とあるナースさんが言いました
しょうがないとか、ダメだわとか
無理だわとか
そんな言葉を支援する側が口にしてるのを聞くと悲しくなります
そんな言葉こそリミットを勝手に設定した言葉だと思うと悔しくなるんです
そんな時はね
その言葉さえ否定しなくて良いのよ
私達はそうは思ってない看護を続けてる姿勢を貫く事で結果が出せればいいの
結果は本人が出すの
それが何より社会も変わることになるから
結果を出して社会が変われば、周りの発言も変わるわ
全てに焦る必要はない
人間は常に変化していて
影響を与え合うものなのだから
そして後退も前進も
1人の人間の自由意志
もし、幼少期に甘えられなかった記憶があれば
私達が甘えさせられれば自立を取り戻せる事もある
そんな賭けを出来る看護師を精神科看護師というのだろうか
全てをOKにしないルールを提案できるとすれば
お父さんのようにお母さんのように
甘えられて愛を感じたら
ルールも笑顔で受けて入れてくれる
それが人間の成長過程なのかもしれないね
何歳になっててもやり残した成長はある
そんな考え方を持てるナースでいたいですね
良い悪いは言わない看護師が来てくれたら安心して甘えられて
自立したいと思う時が来る